はまぐりになるまで⑤
多分その人は当時40代。
その事務所はバリバリおしゃれ雑誌のエディトリアルもやっていた気がします。
そんな所ではもちろん戦力になる人がほしいのは当たり前。
まあ私が募集要項を読み違えたのでしょうが、
その言い方はないんじゃないかい?と今でも苦笑いの思い出です。
どういうデザイナーになるためには25歳は既に遅かったのだろう。
あの頃は勇気がいったけれど、今思い返すと20代での進路変更など屁の河童。
でもその一言が衝撃で、一つの組織で仕事を長く続けなければ
社会的に認められないのだろうと思いこむようになりました。
多数の転職を通して、組織の中に自分が生かせる場所が見つからず、
30代後半でイラストレーターを再び目指し、40過ぎで結局フリーランスになったワタクシ。
18年前はまだ転職がマイナスのイメージだった日本も、今や
人生100年時代、ずっと働き続けることが当たり前になりつつあります。
何かの仕事をしながらもうひとつふたつの収入源を持つことはリスクヘッジになると思うんですよね。
世の中は変わっていくんだなとしみじみ振り返ました。
